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今年2月に英2部シェフィールド・ウェンズデーに完全移籍で加入した初瀬亮は、欧州挑戦からわずか半年で退団した。日本人選手の欧州移籍は、キャリアのステップアップとして期待される一方、短期間で帰国するケースも少なくない。今回は短期間で欧州挑戦を終えて帰国した日本人選手をピックアップして紹介する。※成績は『transfermarkt』を参照。
MF:山口蛍(やまぐち・ほたる)
【写真:Getty Images】
生年月日:1990年10月6日
移籍先:セレッソ大阪→ハノーファー(ドイツ)
移籍先でのリーグ戦戦績:6試合0得点0アシスト
在籍期間:2016年1月〜2016年6月
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サッカー日本代表のAマッチ48試合に出場し、守備的MFとして高く評価された山口蛍だが、欧州挑戦は短期間で終わった。
セレッソ大阪の下部組織で育った山口は、2014 FIFAワールドカップ(W杯)・ブラジル大会では全3試合に出場。2015シーズンにはJ2のセレッソで主将を務め、J1昇格プレーオフ決勝でアビスパ福岡に敗れた後、2016年1月にブンデスリーガのハノーファー移籍が決まった。
2015/16シーズンのハノーファーは前半戦の不振を受け、後半戦の巻き返しを目指して山口を補強。当時は酒井宏樹や清武弘嗣も在籍しており、適応への不安は少ないと見られていた。しかし、移籍発表当日にフロンツェック監督が辞任し、新体制下での競争が予想以上に厳しかった。
リーグ戦では6試合に出場するも、チームは1勝5敗と苦戦。同年3月には代表戦で鼻骨と眼窩底を骨折し、シーズン後半は出場機会を失った。クラブは最下位で降格し、山口は6月にセレッソ復帰が発表された。
復帰発表の際、山口はセレッソの公式サイトで「自分の家はやっぱりセレッソだと強く感じたことが大きかった」と語り、すぐに古巣で活躍。J2・4位でレギュラーシーズンを終え、昇格プレーオフの末にJ1昇格を勝ち取り、1年前にあと一歩届かなかった目標を達成した。
その後、2019年に加入したヴィッセル神戸でも中心選手として活躍した山口は、日本屈指のMFであることを改めて証明した。山口の軌跡は、実力があっても欧州での成功が約束されていない現実を物語っている。