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フォーカス 3週間前

え? 早すぎ!? 欧州から一瞬で帰ってきた日本人選手5人。様々な理由で帰国を決断した男たち

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

MF/FW:坂田大輔(さかた・だいすけ)


【写真:Getty Images】

生年月日:1983年1月16日
移籍先:横浜F・マリノス→アリス・テッサロニキ(ギリシャ)
移籍先でのリーグ戦戦績:6試合0得点0アシスト
在籍期間:2011年1月〜2011年7月

 坂田大輔は2001年に横浜F・マリノスでプロデビューし、在籍10年間で2度のシーズン2ケタ得点を記録。チームの主力として活躍を続けたのち、2011年1月にギリシャ1部のアリス・テッサロニキへ移籍し、欧州への挑戦を果たした。

 坂田はギリシャでは主に右サイドハーフとして起用され、得点こそなかったが、UEFAヨーロッパリーグ(EL)にも出場し、持ち味であるスピードを活かして攻守に貢献していた。しかし、一定の信頼を得つつも、クラブの経営事情が状況を一変させた。

 当時のギリシャは国家財政が深刻な危機にあり、多くのクラブが資金難に直面。アリスも例外ではなかった。坂田はその影響をモロに受け、2011年8月に契約を解除し、FC東京への加入を選択。欧州挑戦は半年で幕を閉じた。

 若手時代にはイタリア・ラツィオへの移籍話も報じられるなど、坂田にとって欧州移籍は長年の目標でもあった。アリスでのプレーはその夢の実現とも言えたが、外的要因により志半ばで帰国を余儀なくされた。

 FC東京を経て、坂田は2012年から2017年にかけてアビスパ福岡で活躍したのち、2018年3月に現役引退を発表した。現在は代理人として活動しており、自身の経験を次世代の選手たちに還元している。欧州での挑戦とその現実を知るからこそ、次世代に伝えられることは多いに違いない。

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