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Jリーグ開幕期から名門の地位を築いている横浜F・マリノスだが、今季はクラブワーストの7連敗を喫するなど、17試合を終えた段階でJ1最下位に沈んでいる。しかし、J2降格がほぼ確実な状況にまで追い込まれながらも、土壇場で残留を決めたクラブがいくつか存在する。今回は、奇跡の大逆転残留を果たした5クラブをピックアップする。※通算対戦成績は『J.LEAGUE Data Site』を参照
ジェフユナイテッド千葉(2008シーズン)

【写真:Getty Images】
監督:ヨジップ・クゼ→澤入重雄→アレックス・ミラー
J1最終順位:15位
残留決定試合:2008年12月6日/J1第34節(最終節)/FC東京戦(〇 4-2)
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諦めない者にだけ、奇跡は訪れる。それを証明してみせたのが、2008シーズンのジェフユナイテッド千葉だった。
2008シーズン終盤まで、愛するクラブがJ2降格の憂き目に遭うことを覚悟していた千葉ファンは決して少なくなかったはずだ。同年からヨジップ・クゼ新監督に率いられたチームは、開幕11戦未勝利(2分9敗)と低空飛行を続け、最下位に転落する。
2008年5月にクゼ監督が解任されると、リバプールでヘッドコーチを務めていたアレックス・ミラー氏を新監督に招聘した(登録が完了するまでチームの指揮は澤入重雄コーチが代行)。
夏のリーグ戦中断期間にサンフレッチェ広島から戸田和幸、鹿島アントラーズから深井正樹といった即戦力を確保するも、千葉はリーグ第32節終了時点でJ2自動降格圏内の17位に沈んでいた。だが、選手たちやミラー監督をはじめとするスタッフ陣の中にJ1残留の可能性を疑う者はいなかったのだろう。
2008年12月6日に行われた第34節(最終節)のFC東京戦で、千葉は驚異の粘りを見せる。勝利が絶対条件の試合で2点を先行される絶望的な状況の中、ゲーム終盤の74分から11分間で4得点を挙げて大逆転勝利を収めたのだ。
残留争いのライバルだったジュビロ磐田と東京ヴェルディが躓いたこともあり、最終節開始前まで17位だったチームは土壇場でJ1残留を確定。試合会場となった本拠地『フクダ電子アリーナ』に詰めかけた千葉ファンのボルテージは、あまりにドラマチックな展開によって最高潮に達した。