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Jリーグ 2週間前

横浜F・マリノスはどうなる? Jリーグ、奇跡の残留を決めたクラブ5選。最後までわからない! 絶望から這い上がったのは?

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

アルビレックス新潟(2012シーズン)

残留 アルビレックス新潟
【写真:Getty Images】

監督:黒崎久志→柳下正明
J1最終順位:15位
残留決定試合:2012年12月1日/J1第34節(最終節)/コンサドーレ札幌戦(〇 4-1)※現在のクラブ名称は『北海道コンサドーレ札幌』

 Jリーグの歴史において最終節でJ1残留を決めたクラブといえば、2012シーズンのアルビレックス新潟を忘れることはできない。

 開幕3連敗を喫するなど、2012シーズンの新潟は出だしから躓いた。同年5月には黒崎久志監督が辞任。シーズン途中での監督交代は、当時としてはクラブ史上初の出来事だった。

 後を託されたのは、ジュビロ磐田やコンサドーレ札幌(現:北海道コンサドーレ札幌)で辣腕を振るってきた柳下正明氏。守備組織の再構築とチームの意識改革に取り組み、傷ついた新潟の再生に挑んだ。

 勝てなければJ2降格決定という絶体絶命の状況で迎えたベガルタ仙台戦(2012年11月24日/J1第33節)を何とか1-0で制して崖っぷちに踏みとどまった新潟は、運命の試合を迎える。

 2012年12月1日、J1第34節(最終節)のコンサドーレ札幌戦は“生きるか死ぬか”の大一番。J2自動降格圏内の17位だった新潟は、勝利してもなお自力での残留が困難な状況だった。

 試合開始からアクセル全開の新潟は、前半を2-0で折り返す。後半立ち上がりの53分に1点を返された時には『東北電力ビッグスワンスタジアム』(現:『デンカビッグスワンスタジアム』)に緊張が走ったが、終盤の2ゴールで札幌を粉砕。4-1で勝利すると共に、J1残留を争うヴィッセル神戸とガンバ大阪がいずれも敗れたため、逆転でJ1残留を勝ち取った。

 スタジアムをオレンジに染めたファンの大声援が、新潟を力強く後押ししたのは言うまでもない。

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