湘南ベルマーレ(2020~2021シーズン)

【写真:Getty Images】
監督:浮嶋敏→山口智
J1最終順位(2021シーズン):16位
残留決定試合:2021年12月4日/J1第38節(最終節)/ガンバ大阪戦(△ 0-0)
非常に稀な形でJ1残留を勝ち取った経験を持つのが湘南ベルマーレだ。日本のみならず世界中を襲った新型コロナウイルス感染症の影響でレギュレーションが変更となり、2020シーズンのJリーグは全カテゴリーで「降格なし」の特例ルールを適用した。
そのため最下位に沈んだ同年の湘南はJ2降格を“回避”。皮肉にも混乱した情勢に助けられる格好となった。浮嶋敏監督就任2年目のチームは、超イレギュラーな流れで次シーズンもJ1で戦う権利を得る。
迎えた2021シーズン、湘南は引き続き下位に低迷していた。2020シーズンに実力でJ1残留を果たしたわけではないため、ある意味予想できた展開だったと言える。2021年12月4日のJ1第38節(最終節)、ガンバ大阪との試合に生き残りの可能性を掛けることになった。
G大阪から期限付き移籍で加入していた守護神の谷晃生がリーグ規定により出場できないというハンデを抱える中、湘南の選手たちはJ1残留を勝ち取るべく奮闘。ゴールを奪うことはできなかったものの、宇佐美貴史やパトリックらを擁する強力な攻撃陣を抑え込み、0-0で試合を終えた。
最終的に、J2降格となった17位・徳島ヴォルティスとの勝ち点差は「1」。2年に及んだ物語は、湘南のJ1残留という結末をもってエンドロールを迎えたのだった。