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Jリーグ 6か月前

「そこで腐ったら終わり」河野貴志はジェフ千葉で28番の思いを背負う。「鈴木大輔さんに頼りっぱなしではいけない」【コラム】

シリーズ:コラム text by 石田達也 photo by Getty Images

小林慶行監督の評価「必要なことに対する感覚」

 後半も千葉が主導権を握る中で73分には河野の絶妙なロングパスからフリ―キックを獲得し押し込むと、78分には再び、河野のサイドチェンジが起点となり、カルリーニョス・ジュニオのヘディングシュートまでつなげた。

 試合終盤には相手のシュートがポストに当たるピンチもあったが、選手交代で攻撃へと反転しゴールへと迫ったが相手キーパーの攻守に阻まれた。そしてアディショナルタイム7分が提示されてのラストプレー。敵陣ペナルティーエリア右脇でフリーキックのチャンスを得ると品田愛斗と日高がマーカーの前に立つ。日高が左足でニアを狙ったのだがクロスバーを超えゲームセットとなった。

 河野は「あれは絶対に僕が決めるものだと思っていたので…ここで俺が決めて終わりだと思ったので、そこは悔しいです」と、J1昇格を目指す勝利への強い思いと結果を残そうという気持ちで臨んだだけに、もっと貪欲にゴールを狙っていけなかったことを残念がった。

 この日、奮闘した河野について小林慶行監督は「90分を通して、フィジカル的にもしっかりと準備してきた選手で、その部分は証明してくれたと思いますし、一番のストロングは強さですが、攻撃面でも長いボールでチャンスを作っていました」とコメント。

 その一方で「パスが引っかかってカウンターを受けるところもあったので、それは彼のところのジャッジで、本当に必要なことに対する感覚。ゲームに出るほど研ぎ澄まされていくものでもあります」と期待を込めた。

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