郷家友太が助言をもらう“ある人物”
「(GMの)庄子(春男)さんに、点が取れていない時期にちょっと相談した時に、『原点に戻ることが一番良いかもしれないね』という言葉をいただきました。僕自身アドバイスをもらいに行っていたので、本当にその言葉をもう一度自分の中で噛み砕いて、それがやっぱりこの2試合のゴールにつながっているのかなと思います。それだけではなくて、守備であったりだとか、自分が(ゴールへの過程で)出て来ないけど犠牲になる走りというところは、本当に誰にも負けない自信はあるので、そこは続けてやっていきたいなと思います」
宮城県仙台市出身の庄子春男GMは長年川崎フロンターレで強化を務め、川崎をJ1の強豪クラブへと成長させた人物だ。一昨年3月に川崎のエグゼクティブアドバイザーを退任すると、6月に地元のJクラブである仙台のGMに就任。森山監督の招聘に携わり、地元出身選手を獲得するなど、若手選手を増やし育成路線への転換を図っている。
常に現場を見続けている庄子GMの言葉が郷家に刺さり、5月3日の第13節レノファ山口FC戦ではロングスローからヘディングシュートを決め、そしていわき戦、札幌戦でもゴールを決めるなど、再びゴールに絡む活躍を見せ始めている。
J1昇格を目指すチームのキャプテンという重責を担い、毎試合ハードワークを続けている郷家を庄子GMや森山監督がしっかりと支えた。郷家もさまざまな声を受けた中、真摯に課題に向き合ったことが、今の好調につながっている。