飯尾竜太朗がピッチに立った瞬間、家族は…
大分戦当日、長崎スタジアムシティでは「V-MAX」と呼ばれるパブリックビューイングが開催され、家族はそこで試合を見つめていた。
飯尾がピッチに立った瞬間「(子どもが)すごく大きな声を出して、妻は『恥ずかしかった』と言っていた」。
そう笑ったが、それほどまでに待ち望んだ時間だった。
この約1年間の日々を「(ピッチから)離れて、チームが機能するためにはどうしたらいいんだろう、目標を達成するためには何が必要なんだろう、というのはすごく考える時間だったし、行動する時間にできたと思う。自分の中では、1人の人間として大きく成長できた時間」と振り返る。
「怪我してからここまで来るまでに本当にいろんな人が支えてくれましたし、前向きな言葉をかけてくれた。去年いたチームメイトにも、今年のチームメイトにも感謝しています。また、何よりサポーターの方から長崎の街を歩いていて声をかけていただけることが増えたし『頑張ってください』という言葉1つ1つが本当に大きな力になった」という周囲への感謝が、記事冒頭の「この場を借りて~」というコメントに繋がっている。
飯尾の話から1週間。久しぶりに全体練習へ合流した、センターバック(CB)や右SBとしてプレーする岡野洵と話していた時、唐突に飯尾の名前が挙がった。