戦い方を変えてきた東京ヴェルディへの対応「リスクはありますが…」
ルヴァンカップではヴェルディが立ち上がりからハイプレスを敢行してきたのだが、この日はコンパクトな陣形を組み、ミドルゾーンでブロックを組む形で柏の攻撃を受け止める。
13分には左WBの小屋松が中央に流れペナルティーエリア内で右足を振るがクロスバーを超えた。22分にはヴェルディの狙いでもあった縦に入ったところでボールを奪いカウンターを発動させ、MF森田晃樹のパスを受けたMF翁長聖がミドルシュートを放つが、これは枠を逸れた。
柏が最終ラインでボールを回し、刺しどころを探すが、中々、ひと刺しができない。その中で小屋松はボランチの脇や背中を取るなどのポジショニングを繰り返し取ることでズレを作っていく。
「ミラーゲームなのでリスクはありますが、自分の立ち位置を変化させながら味方にスペースを与えたり、マークを変える工夫ができたので良かったと思います」
すると27分、柏が完璧な崩しから先制点をモノにする。DF古賀太陽が左サイドラインの小屋松にパスを通すとFW渡井理己とのワンツーで抜け出す。タイミングを見計らいグラウンダーのクロスをゴール前に送ると、逆サイドのMF久保藤次郎が右足で蹴り込んだ。
貴重な先制ゴールは、古賀と小屋松のイメージが共有した産物でもあった。