7位:愛媛FC

【写真:Getty Images】
本拠地:ニンジニアスタジアム
収容可能人数:20,919人
平均入場者数:4,582人
収容率:21.9%
今季のJ2で最下位に沈むなど、大苦戦している愛媛FC。ネガティブな空気は、ピッチ内だけでなく、ピッチ外にも広がっている。
ここまでの平均入場者数は4,582人。昨季の同4,721人から減っている状況だ。すでに、多くの集客が見込める同県のFC今治、同じ四国の徳島ヴォルティスとのホームゲームも消化した中での数字となっており、先述の通り戦績も著しくないことから、後半戦での巻き返しも微妙と言わざるを得ない。クラブは、悲願の「平均入場者数5,000人」を今季の目標に掲げたが、達成できる可能性はいまのところ低そうだ。
収容率は21.9%で、20,000人超を収容できるニンジニアスタジアムは空席の方が目立っている。クラブの規模と使用するスタジアムのキャパが見合っていないのは明らかだが、それ以上にアクセスの問題は無視できない。最寄駅からの徒歩移動はほぼ不可能。バスを使用するにしても本数が少なく、市街地の混雑による渋滞に巻き込まれる可能性もあり、体感1時間以上かかることも。とくに、アウェイサポーターにとっては過酷な遠征になる。
こうした現状を改善できなければ、今後の観客数大幅増加は目指せない。さらに、今季J3降格となれば、そのダメージはさらに大きくなること間違いなしだ。
クラブは今年1月、ファン・サポーターとの「情報交換会」を開催し、新スタジアムについての検討をスタートしたというが、具体的な話はいつ上がってくるだろうか。同県のFC今治に観客数で劣っているいま、余裕はない。