3位:ロアッソ熊本
監督:大木武
J2リーグ順位:16位(勝ち点18)
J2リーグ成績:4勝6分9敗
未消化試合:なし
降格危険度ランキング3位にはロアッソ熊本を選んだ。ランキングに選出された5クラブのなかで、熊本は最もリーグ順位(16位)が高い。
それでも3番目に高い危険度と査定したのは、直近の成績が厳しいものとなっていることが大きな理由だ。
今季は大木武監督体制5シーズン目。昨季チームを支えた主力選手が引き抜かれ、チームは陣容の刷新を余儀なくされた。
だが、それによって若手が台頭しやすい環境が完成したとも言える。若手の育成に定評がある指揮官の下に神代慶人に加え、大卒ルーキーの渡邉怜歩や半代将都といったポテンシャルを秘めるタレントが揃った。半代はここまで2ゴール、渡邉は1ゴールを記録している。
そんなポジティブな話題の一方で、熊本が4月以降ことごとく勝利から見放されていることは懸念事項である。
チームは今季リーグ3勝目となった第11節の藤枝MYFC戦以降、8試合0勝3分5敗と未勝利が続いている。これによって一気に順位を落とし、現在は降格圏との勝ち点差が「1」しかない状況だ。
特に課題となっているのが守備面である。
昨季前半戦の失点数「33」に対して今季前半戦は「27」、クリーンシート数も「3」から「6」に増えるなど、一定の改善を見せている。だが、直近8試合に目を向けると14失点と失点が止まらない。守備陣の甘さが目立ち、第18節のいわきFC戦では1-5というショッキングな敗北となった。
いまの熊本にとって浮上に向けた起爆剤となるのは「無失点勝利」なのかもしれない。
