2位:カターレ富山
監督:安達亮
J2リーグ順位:19位(勝ち点16)
J2リーグ成績:3勝7分9敗
未消化試合:なし
その快進撃はいつのまにか下火になってしまった。
今季のJ2リーグには、J3からRB大宮アルディージャ、FC今治、そしてカターレ富山の3クラブが昇格を果たした。大宮と今治は前半戦19試合を終えて、それぞれ3位、9位と当初の予想を上回る健闘ぶりを見せた。
彼らと同じく昇格組の富山も素晴らしいスタートを切った。開幕5試合を3勝1分1敗という好成績で終えると、いきなりリーグ3位に躍り出た。
しかし、さらなる躍進が期待されていたが、その後は低迷の一途をたどっている。
第6節に今季リーグ2敗目を喫すると、そこから14試合0勝6分8敗という悪夢に突入。ずるずると順位を下げ、現在はJ3降格の危険性が高いリーグ19位まで沈んでいる。絶好の滑り出しを見せて3位、そしてそこから一気に降格圏まで大転落。良い意味でも悪い意味でも大きなサプライズとなった。
降格危険度ランキングで富山を2位に選んだのは、19位という順位の部分だけが理由ではない。序盤以降、リーグ戦で勝利がないことも危ういポイントだが、それ以上にチームの2つの柱が欠けたことが不安視される。
というのも、富山をJ2に導いた指揮官、そしてエースがシーズン途中にチームを去ったからだ。
クラブは5月27日に小田切道治監督の退任と、安達亮監督の就任を発表。追い打ちをかけるように、6月6日には今季リーグ戦で5ゴールを奪っていたFW碓井聖生がアビスパ福岡に完全移籍することが発表された。特に碓井の退団は、今季リーグ最少の16得点にとどまっている富山にとって大ダメージとなるだろう。重要戦力の穴埋めは容易ではない。
これから始まる後半戦で、富山には第21節・ジェフユナイテッド千葉戦、第22節・ベガルタ仙台戦、そして第23節・水戸ホーリーホック戦といきなり強豪との3連戦が待ち受けている。新体制で勢いを取り戻し、序盤の快進撃がまぐれではなかったことを証明できるか。
