1位:愛媛FC
監督:青野慎也
J2リーグ順位:20位(勝ち点12)
J2リーグ成績:19試合1勝9分9敗
未消化試合:なし
J2リーグ前半戦を終えた時点で、最下位の愛媛FCが最も降格の危険性が高いクラブであることは言うまでもないだろう。ここまでの戦いで積み上げた勝ち点は「12」。J2残留は非現実的だと言わざるを得ない状況である。
というのも、愛媛は昨季から続く不振から未だ抜け出せずにいるからだ。
昨季はシーズン終盤に大失速。第25節以降は1勝3分10敗という厳しい結果となり、17位という際どいところでJ2残留となった。
今季も悪い流れを断ち切ることはできず、開幕からリーグ戦9試合未勝利と低迷が続いた。第10節のモンテディオ山形戦で初勝利をあげたものの、その後も成績は好転せず。16試合1勝7分8敗で最下位をさまよい続け、5月21日に石丸清隆監督の解任が発表された。
石丸体制4年目の今季は、守備陣に大きな変化があった。小川大空や森下怜哉が退団し、前野貴徳が現役引退。大幅な再編を余儀なくされた最終ラインは、長いシーズンを走り抜くだけの力があるか不安視されていた。
この不安が思わぬ形で現実のものとなったのが、センターバック(CB)の人選である。石丸監督は今季途中からボランチを主戦場とする細谷航平や吉田温紀を最終ラインで起用するようになった。
しかし、この采配には疑問符が付く。2選手は高いビルドアップ能力の持ち主である一方で、本職CBほどのフィジカルは持ち合わせておらず、エアバトルには不安が残る。彼らはチームの弱点として相手に狙われることとなり、リーグワーストとなる36失点の原因となった。
現在は青野慎也ヘッドコーチが暫定的に指揮を執っているが、監督交代後のリーグ戦3試合の結果は2分1敗と流れは変わっていない。次節は降格圏に沈むレノファ山口FCとの直接対決。勝ち点3を手にし、後半戦に望みをつなぎたい。
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