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スタジアムでの観戦スタイルが多様化するなか、Jリーグ各クラブが進める座席づくりは実に多彩だ。一方でそういった取り組みがあまり可視化できないクラブもある。今回は、J全60クラブを対象に「座席種類数」の少ないクラブをランキング形式で紹介する。※座席種類は各クラブの公式サイトの「座席表」を参照。席数が並んだ場合は、収容数が多い方を上位とする。各データは5/16時点。
2位:高知ユナイテッドSC

【写真:Getty Images】
座席種類数:4
本拠地:高知県立春野総合運動公園陸上競技場(収容人数1万6,010人)
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Jリーグで2番目に座席種の少ないクラブが、高知ユナイテッドSCだ。本拠地である「高知県立春野総合運動公園陸上競技場(春野陸)」では、2025シーズン時点で座席種はわずか4種類となっている。
構成は、メインスタンド中央の「S指定席」、その両脇の「A自由席」、そしてゴール裏などに「ホーム自由席」と「アウェイ自由席」が配置されている。
3月20日以降は、S指定席のチケットをJリーグチケットで購入する際に座席を指定できるようになった。中央部分に確実に座れるこの形式は、他クラブでいう「SS席」に近く、ファンにとってはありがたい配慮かもしれない。
春野陸は、高知県が所有する多目的陸上競技場で、座席の区分けや大規模な改修は容易ではない。春野陸の公式情報によれば、メインスタンドだけでも5,209席を有しており、自由席でも十分な選択肢が確保されている。このため、あえて座席を細分化する必要性は薄いという見方もできる。
2025シーズンのリーグ戦では平均2,547人を動員。ホーム開幕戦となったガイナーレ鳥取戦では5,038人を記録するなど健闘しているが、収容人数が1万6,010人と大きいため、空席が目立ちやすいのは否めない。
スタジアムの構造や集客規模を踏まえれば、現在の座席種設定は合理的とも言える。ただ、その中でも観戦体験に“非日常”を演出できるような席の導入があれば、話題性や集客の後押しにもなるだろう。
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