8位：大分トリニータ

本拠地：クラサスドーム大分
収容可能人数：3万1,997人
今季平均入場者数：1万383人

　大分トリニータの本拠地は、2024シーズンまで「レゾナックドーム大分」だったが、今シーズンから命名権の変更により「クラサスドーム大分（クラド）」に改称された。2025シーズン前半戦の1試合平均観客数は1万383人で、J2全体で8位につけている。

　昨シーズンの平均は1万360人で、数字上はほぼ横ばいだが、その内容には大きな違いがある。昨シーズンは1万人超を記録した試合が前半戦で3試合だったのに対し、今シーズンは6試合と倍増。単発の盛り上がりではなく、安定した集客が続いているのが特徴だ。

　昨シーズンの平均を押し上げた最大の要因は、8月のロアッソ熊本戦で記録した2万8,359人の大観衆。この試合では大分県出身の漫画家・諫山創氏による『進撃の巨人』とのコラボイベントが開催され、特製ユニフォームの大量配布も話題となった。イベント効果による“特需”とも言える集客だった。

　一方、今シーズンはこうした特別企画に頼らずとも1万人を超える動員が続いており、クラブへの関心の高まりがうかがえる。

　その背景にはチームの成績もある。昨シーズンは下位に低迷したが、今シーズンは前半戦を8位で終え、プレーオフ圏を視野に捉えている。好調なチームが観客を呼び込んでいる様子だ。

　この安定した動員に加えて、今後も魅力的な企画が加われば、シーズン後半戦ではさらに観客数が伸びる可能性もあるだろう。