6位：モンテディオ山形

本拠地：NDソフトスタジアム山形
収容可能人数：2万638人
今季平均入場者数：1万943人

「NDソフトスタジアム山形」を本拠地とするモンテディオ山形は、2025シーズン前半戦で1試合平均1万943人を動員し、6位にランクインした。

　2024シーズンは1試合平均1万265人を記録しており、今シーズンもこの数字に近い水準だ。ただし、毎試合安定して1万人前後を記録しているわけではなく、観客動員には波がある。

　特に目を引くのは、北日本のライバルクラブとの対戦時に観客数が大幅に増える点だ。今季はブラウブリッツ秋田戦とベガルタ仙台戦でいずれも1万5,000人超を記録し、北海道コンサドーレ札幌戦でも1万2,567人を集めた。一方、それ以外の5試合では1万人を下回っており、対戦カードによる差が顕著だ。

　今シーズンの山形で最も大きな問題はピッチ上での戦績だ。昨シーズンは4位でJ1昇格に迫る戦いを繰り広げたが、今シーズンは前半戦を終えて17位と大きく順位を落とし、スタジアムに足を運ぶファンの熱量にも影を落としている。

　昨シーズンは終盤のホームゲーム4試合でいずれも1万人超を動員し、最終節のジェフユナイテッド千葉戦では1万9,316人を記録。満員に近いスタジアムの声援がJ1昇格を争う選手の背中を押していた。今シーズンは残留争いのなかで観客の後押しを求める立場になる可能性もある。渡邉晋監督を解任して後半戦に臨むチームが立て直せるかが集客にも直結しそうだ。

　なお、山形では2028年の開業を目指し、新スタジアム建設計画が進行中。収容人数は約1万5,000人を想定しており、過去の観客動員実績からしても適正規模と考えられているということだろう。

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