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Jリーグ 6か月前

「僕の中では結構、ショックですが…」田口泰士の言葉からは決意が滲む。ジェフ千葉の敗北にどう向き合うのか【コラム】

シリーズ:コラム text by 石田達也 photo by Getty Images

田口泰士は口を開く「僕の中では結構、ショックですが…」

 試合終了後に選手らはピッチの外周を歩きサポーターに挨拶。敗戦は簡単に割り切れるものではないが、スタンドからは背中を押す拍手や声援が届いていた。

 第7節で敗れた磐田にシーズンダブルを喫したこと、公式戦6試合勝利から見放され、剰え結果を出せなかったことに対し、田口は表情を曇らせながら「本当に悔しいです。試合は結果がすべてです」と述べ、少し考えたあと、言葉を添える。

「毎試合、(サポーターには)かなりのパワーをもらっていますし、この人たちのために結果を残したいと思えるので、その意味で今日は悲しい思いをさせてスタジアムから帰すことになったことは非常に申し訳なく思っています。これだけたくさんの方が来ている中で勝てないのはよくない。プロサッカー選手としてホームでこれだけの観衆の中で負けるのはよくはない」と頭を下げた。

 この教訓を残り試合で生かし、サポーターと共に笑顔で終わらせる試合を増やしたい。

「自分たちは何かを成し遂げたチームではないし、もう一度、挑戦者として一人ひとりが強い気持ちをもってやらないとズルズルといってしまう。僕の中では結構、ショックですが切り替えてやっていきたいです」と、力を込めて口にしたその言葉には揺るがぬ決意が滲んでいた。

 どんなことにも目をそむけず進んでいく。チームを背負う背番号4の活躍に期待したい。

(取材・文:石田達也)

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【了】

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