「自分から言いましたね」岩政大樹監督とのやり取りが…
今季はキャプテンを任され、ここまで19試合にフル出場と、攻守にわたって高嶺の貢献度は計り知れないものがある。
開幕から7節目までは本職のボランチでの出場だったが、「後ろのビルドアップが安定しなくて、そのときは(岩政)大樹さんに自分から言いましたね。後ろで全然使ってもらっていいって」と自ら申し出て、8節以降は左サイドバックやセンターバックでの出場機会が増えた。
中村桐耶やパク・ミンギュ、岡田大和ら守備陣の負傷によるところもあったにせよ、高嶺はチームのため、献身的な守備に加え、正確なキックでのサイドチェンジなど後方からチームを支えていた。
「(ボランチは)前向きでボールを受けれるし、運んだりっていうところで自分の感覚も戻ってきたのかなと思うけど、ポジションがどことかはそんなにないです。今、ボランチやっててやっぱり楽しいですけど、チームが勝てば別になんでもいいですね」
ここまで連勝は1度だけと上位浮上のきっかけを作れずにいるが、チームの習熟度も徐々にではあるが上がってきている。
「キャンプでやってたサッカーから全く同じままかと言われたらそうじゃないんですけど。選手の組み合わせやけがも含めて大樹さんが変えながら、今ようやくというか、ここ8試合ぐらいのところである程度メンバーもまとまってきながら、4-4-2の形を浸透させてきて、良い流れもある」とチームの上昇傾向を感じているようだ。
この良い流れに加えて、札幌はこの夏、センターバックとFWの補強を行った。
「声を出せる選手が入ってきてるので、すごくチームの雰囲気も上がってきてますし、今まで自分も長くいて、ここで慣れてしまってる部分もある。外部の人が入ってきてくれることによって気付かされてるのもあるし、そういったところにおいてはチームに良い雰囲気ができてるかなと思います」
新加入の宮大樹や浦上仁騎、マリオ・セルジオの存在はチームに良い刺激を与えているようだ。