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Jリーグ 5か月前

「嫌われてもいい」同僚の言葉が高嶺朋樹の背中を押す。北海道コンサドーレ札幌が勝つために指揮官に申し出たこと【コラム前編】

シリーズ:コラム text by 竹中愛美 photo by Editor

「気づかされるものがある」新加入選手たちが与える刺激

「宮くんも仁騎くんも後ろから声出してくれます。自分たちに足りないコミュニケーションのところはすごく充実させてくれる選手だと思うし、経験のある人たちなんで、後ろにいてくれるだけですごく助かるなというふうに思います」

 今季からキャプテンを託された高嶺としては「チームの目標を明確にするところと、日々の練習が試合に出るので、練習の質を高めるところは意識して」やってきたという。だが、「やっぱ1人では(難しい)。それに乗ってくる選手が複数人いないとチームとしてうまくいっていかないと思う」とキャプテンとしてはまだチームを引っ張っていけていないと自覚している。

 自身のキャプテン像は「プレーで引っ張るタイプ」だというが、ここまでやってきて思ったことがある。

「選手個人個人の立ち位置だったりとか、その試合に出れてない、出てるとか。年齢もそうですけど、そういうところをチームで統一するのはやっぱ大事だなとは思いますね。プレーで引っ張るだけじゃダメだなと思います」
 
 5月6日のジュビロ磐田戦では失点後に選手を集めて話したり、全体練習後にはチームメイトと試合で出た課題を話したり、高嶺の行動に変化を感じる場面が増えたように思う。

「コミュニケーションのところは取るように最近はすごく意識してますね。チームで意思統一するところ、戦い方含めてそこは意識してやってはいます」

 自身が気付いたこともあれば、周りから気付かされることもある。

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