18位:テゲバジャーロ宮崎

【写真:Getty Images】
本拠地:いちご宮崎新富サッカー場
収容可能人数:5,375人
平均入場者数:1,779人
収容率:33.1%
2025シーズンのテゲバジャーロ宮崎は、スポーツ面で好成績を収めているクラブのひとつだ。明治安田J3リーグでは首位のFC大阪に勝ち点差「7」をつけられているものの、3位の座をキープ。集客面でも注目試合では高い収容率を記録している。とはいえ、今季前半戦のJリーグ収容率ワーストランキングでは18位と、いまだ集客に改善の余地を残す側面もある。
今季の最多入場者数は、3月30日に行われたリーグ第7節の鹿児島ユナイテッドFC戦の3,769人。本拠地『いちご宮崎新富サッカー場』の収容可能人数が「5,375人」なので、収容率は70.1%にものぼる。3位(宮崎)と5位(鹿児島)が激突する上位対決だったことも手伝い、多くの観客が訪れた格好だ。
だが、やはり難しいのは集客の“安定性”の確保だ。今季前半戦の平均入場者数は「1,779人」で、収容率は「33.1%」。リーグ第2節の福島ユナイテッドFC戦では入場者数がわずか944人と、試合ごとの観客数のバラつきが激しくなっている。
だが、2024シーズンに比べると希望が多いのも事実である。昨季をとおした平均収容率は21.7%。平均入場者数1,165人はJリーグ全60クラブ中ワーストの数字だった。それを踏まえると、今季は平均入場者数、収容率ともに上昇しており、好調なチームとサポーターの熱量が相乗効果を生んでいる。
注目試合の盛り上げや新規ファンの掘り起こし施策なども重要なPR活動だが、対戦型スポーツである以上は「いかに良い成績を収めるか」という要素が欠かせない。さらなる収容率アップは、シーズン後半戦の出来に懸かっている。