17位:大分トリニータ

【写真:Getty Images】
本拠地:クラサスドーム大分
収容可能人数:31,997人
平均入場者数:10,383人
収容率:32.4%
今回のランキングでいえば、大分トリニータはクラブ規模や財政面で他クラブを上回っている。本拠地『クラサスドーム大分』も小規模財政のクラブではなかなか持てない規模の会場であり、収容可能人数は「31,997人」を誇る。だが、それ故に常時スタンドを観客で埋め尽くすのは容易ではなく、今季前半戦のJリーグ収容率ワーストランキングでは17位となっている。
2024年度、大分の純資産はコロナ前の水準である2億円台に回復している(4月23日掲載/大分トリニータ『クラブ公式サイト』より)。集客アップのための施策やPR活動により力を入れるための地盤は、安定経営ができてこそ成り立つ。その点、現在の大分は集客に向き合うだけの“余力”があるクラブと言えそうだ。
今季前半戦の平均入場者数は「10,383人」で、10.360人だった2024シーズン全体と比べてもほぼ同数となっている。それでも収容率が「32.4%」にとどまっているのは、先に述べたように『クラサスドーム大分』のキャパシティーが大きいから。集客実績以上にスタンドの空席が目立つ“スタジアム・トラップ”現象が起きている点は考慮に入れる必要がある。
一方、3月に行われたリーグ第6節・藤枝MYFC戦では7,365人と今季最少入場者数を記録。日曜日開催で収容率23.0%という数字は、かつてJ1でも旋風を巻き起こしたクラブにしては寂しい客入りだ。他クラブと同様に、試合ごとに観客数のバラつきが生じているのは改善すべき点だ。