ハプニングの連続。ドイツで待ち受けていた日々
2021シーズンの最終戦、そしてクラブでの活動を終えてからドイツに行くまでは、一人で調整を続ける日々でした。
JPFA(日本プロサッカー選手会)主催のトライアウトに参加し、その後は大学時代の同期とボールを蹴ったり、当時町田でフィジカルコーチだった津越智雄さん(現V・ファーレン長崎フィジカルアドバイザー)が主催するトレーニングキャンプに参加したり、芸人で放送作家のサトミツ(佐藤満春)さんが誘ってくださったフットサルやゼルチャンカップ(注:佐藤満春 浜谷健司の行け!ゼルビアルデージャ フットサル企画)にも参加しました。
とにかくコンディションを落とさずに維持するためにプレーできる環境があれば積極的に参加し、孤独に身体を作り続ける日々でした。
満を持してドイツに渡ってからは、ハプニングの連続でした。
現地の代理人のサポートのおかげで2チームの練習に参加する予定でしたが、そのうちの1チームが急遽キャンセルとなりました。理由は、スポンサーが大きな病院で「コロナ禍に日本人が練習参加をしているということは体裁がたもてない」とのことでした。
海外でプレーする上でトラブルとの付き合いは避けて通れないと受け入れ、さらにコネクションを辿り、大して興味はないけれど補強を考えているポジションと被っているから練習参加しても良い、というチームが見つかりました。
1人でドイツのICE(ドイツの高速鉄道)に4時間揺られ1つ目のチームに向かいました。
急遽決まった練習参加にも関わらず、クラブのGMや監督は快く迎え入れてくれました。
ドイツでは4部のチームでも自前の練習場とスタジアムが完備されています。さらにはそのチームは100年の歴史があり、過去のトロフィーや写真を飾っている部屋までありました。
和やかな雰囲気は打って変わって、ピッチに入ると早くも洗礼を浴びました。