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Jリーグ 5か月前

「あきらめてるわけじゃないけど」高嶺朋樹には夢がある。北海道コンサドーレ札幌で葛藤する日々を正解に変える【コラム後編】

シリーズ:コラム text by 竹中愛美 photo by Editor

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 明治安田J2リーグは前半戦が終わり、北海道コンサドーレ札幌は6勝4分9敗の13位で後半戦へ向かった。第19節・FC今治戦で2得点をあげるなど、ここまで攻守にわたり鬼気迫るプレーをみせているのが高嶺朋樹。ベルギー1部からJ2移籍という自らの選択を正解に変えようともがく高嶺の思いを聞いた。(取材・文:竹中愛美)

【単独インタビュー/取材日:6月12日】

大きな転換期を迎えている札幌に高嶺朋樹が思うこと

北海道コンサドーレ札幌 高嶺朋樹

【写真:編集部】

 北海道コンサドーレ札幌は今年、大きな転換期を迎えていた。7シーズンにわたったミハイロ・ペトロヴィッチ監督が退任し、新たに岩政大樹監督が指揮を執ることに。加えて、オフィシャルトップパートナーである石屋製菓の石水創がクラブの代表取締役社長に就任、チーム編成のトップとしてゼネラルマネージャー(GM)を務めてきた三上大勝が退任した。

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「いつか変わっていかなきゃいけないと思うし、タイミングがどうであれ、こういうときは来ると思ってた」とクラブの変革期について、高嶺朋樹は率直に答えてくれた。

「ミシャ(ペトロヴィッチ監督の愛称)がこのチームを大きく変えてくれて、それを継承する形で大樹さんが新しく来た。簡単な挑戦ではないと思うとおっしゃってたし、それは自分たちもミシャサッカーの中で身についてるものがあるんで難しい部分もあると思います」

 1年でのJ1復帰を目標に掲げる札幌だが、前半戦19試合の成績は6勝4分9敗、勝点22の13位と厳しい数字が突きつけられている。サポーターからすれば、この成績は当然納得のいかないものだろう。

 選手の出入りに加え、体制が変われば戦術やフォーメーションなど、チームにフィットするまで変化はつきものである。プロとして結果が求められる世界において言い訳はできないが、築き上げてきたものから新たなサッカーに浸透させていくことは容易ではないだろう。もしかしたら、高嶺にはそうした外野の声が届いていたのかもしれない。

「(岩政監督は)選手としての実績がすごいある方だし、言われていることを自分たちは素直に受け取ってやっていくことが成長に繋がっていくと思う。ミシャとはまた違った部分の成長に、特に後ろの選手は繋がると思う。攻撃はある程度自由を与えられてる中で結局、個人のところで打開できたりとか、そういったところを求められる」

 高嶺はさらにこう続けた。それは周囲の声に対する高嶺なりの答えなのかもしれない。

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