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Jリーグ 5か月前

「あきらめてるわけじゃないけど」高嶺朋樹には夢がある。北海道コンサドーレ札幌で葛藤する日々を正解に変える【コラム後編】

シリーズ:コラム text by 竹中愛美 photo by Editor

「あきらめてるわけじゃないけど」「それは今じゃないな」自身の夢よりも…

「気持ち的にも自分的には全然プレーちゃんとしてると思ってても、最初の頃は特に、どっかでやっぱり『J2だからこんぐらいでいいや』みたいなのがあったのかな。コンディションが戻ってきて、慣れてきて、自分のパフォーマンスが出せてるタイミングで今思うことは、自分のパフォーマンスが出せないひとつの要因としてそういった部分も少なからずあったかもしれない」

 1年でのJ1復帰を掲げるクラブに対して、当然自分がその力になるつもりでプレーをしていたが、常に上を目指し続けてきた中でのカテゴリー変更は気持ちの切り替えが難しかったに違いない。

 今、聞くべきことではないのかもしれないと思ったが、ここまでクラブへの献身性をみてきて、高嶺自身の夢もやはり聞いてみたくなった。

「もちろん代表とかはありますけど、J2で代表に呼ばれるのは本当にないと思うし、今この順位になったら確実にない。移籍するタイミングで今年E-1(サッカー選手権)があるとかも考えましたけど、それを今考えてるのは良くないなと思った。あきらめてるわけじゃないけど、今はとにかくチームが勝って、J1昇格に近い位置に行く。最後に昇格することだけを考えている。それ(日本代表)は今じゃないなっていうふうに思います」

 言葉を選びながらも、これが今の高嶺の正直な思いなのだろう。プロのキャリアをスタートさせた札幌での3年間に以前取材をさせてもらったが、明らかに顔つきが変わったように感じた。

 自身は身体的・精神的な変化を感じているのだろうか。

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