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　国土が縦に長い日本では、地域ごとの天候の変化が顕著である。それは屋外スポーツであるサッカーにとっても重要な要素で、間もなく本格化する梅雨シーズンは特にJリーグの各クラブに大きな影響を与える。今回はJリーグ60クラブを対象に、本拠地近辺の6月の総降雨量（平年値）が多いチームをピックアップする。※降雨量のソースは『気象庁』。平年値は1991〜-2020年の30年間の観測値の平均をもとに算出

3位：ロアッソ熊本

本拠地：えがお健康スタジアム
測定地：熊本県熊本市
6月の合計降水量（平年値）：448.5mm

　三方は山に囲まれている熊本県は、地域によって大きく気候が異なる。阿蘇山周辺の山岳地帯は冬に厳しい寒さに見舞われ、海に面した天草地方は年平均気温が18℃前後の温暖な土地が広がっている。

　ロアッソ熊本が活動拠点とする熊本市は平野部に位置しているが、周囲の山の影響で“夏は暑く冬は寒い”という厳しい環境だ。その上、梅雨シーズンには雨量も多く、6月の月間雨量は448.5mmに達するほどだ。

　同クラブのサポーターはポンチョを持参するなどして悪天候に対策を講じる必要がありそうだが、本拠地であるえがお健康スタジアム（えがおS）のスタンド席には屋根が付いている。それでも最前列付近は濡れる可能性があるため、悪天候の場合は何かしらの対策を講じるのが万全だろう。

　なお、ロアッソと雨の相性は芳しくない。J3からJ2に復帰した2022シーズン以降、同クラブは雨の日にリーグで25試合行っている。その成績は5勝4分16敗と大きく負け越している。今シーズンに限定すると、雨が降った5試合で1分4敗と散々な結果だ。

　先に述べたように、熊本市の環境的な厳しさは雨だけではないが、目下の課題としては降雨コンディションにおける苦手意識の払拭かもしれない。

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【了】