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「すごく頭を使う」3バックの中央で綱島悠斗が挑む全く違うタスク。東京ヴェルディ完封勝利の裏に背番号23の挑戦があった

text by 編集部 photo by Getty Images

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東京ヴェルディの綱島悠斗

【写真:Getty Images】

綱島悠斗が考える右ストッパーと中央の役割の違い

 29日に行われた明治安田J1リーグ第22節、東京ヴェルディは川崎フロンターレを1-0で下し、リーグ戦4試合ぶりとなる勝利を手にした。強力な攻撃を仕掛けてくる川崎に対して、最後までヴェルディ守備陣の集中が光った。3バックの中央でプレーした綱島悠斗は試合後、右ストッパーとの違いやポジショニングの難しさについて語っている。

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 直近のリーグ戦では3試合連続で中央を任されている。昨季途中から任されていた右ストッパーとは異なるタスクに直面する中で、中央ならではの判断力の重要性を強調する。

「右のストッパーの時とは全く違うタスクをやらなきゃいけないですし、見るものを多くしないと、失点をゼロで抑えることっていうのはすごく難しい。どこのポジションでどの選手を見るのか、ボールと一緒に誰を見るのかというのは、整理しないと難しいのかなと思います」

 前節、中央での対応ミスから失点する場面があったと語る綱島。特に、マークの付き方とポジショニングのバランスは、失点に直結する要素だという。

「右のストッパーの時は自分が人に強く行くところ、自分のマークにガッツリ行くことはある程度許容される。行く行かないっていうところがすごく分かりやすいのが右のストッパー」

 一方で、3バックの中央を務めるときはポジショニングの考え方を変える必要がある。

「真ん中は自分のマークが外に流れた時にそのまま自分が人に付いていくと、一番怖いスペースを空けてしまう。それでやられたのが前節で、クロスの時だったり、相手がいい形でボールを持った時に、人に付くのか、ポイントを守るのかというのはすごく頭を使うなと思います」

 この日は久々のクリーンシートを達成。完封勝利の裏には、こうした綱島の繊細なチャレンジがあった。綱島は安堵しつつも、さらなる成長への意欲をにじませた。

「もちろん課題は見つかりましたし、もっと成長できる点というのは見つかりましたけど、ここ最近はクリーンシートがなかったので、すごくポジティブに捉えています」

 チームにとっても、個人にとっても大きな意味を持つ無失点勝利。綱島は新たなポジションでの試行錯誤を経て、守備の要としての存在感を高めつつある。

(取材・文:編集部)

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【了】

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