石尾陸登が得意のカットインではなくクロスを上げた理由
「どこのポジションに入ってもいろんな選手が声をかけてくれます。守備でセンターバックに入った時も『どこのポジションに入って欲しい』とか新鮮な声が聞こえてくるので、何だか安心してポジション取りできるというか、コミュニケーションをうまく取れていると思います」と普段はあまり試合中に話さないポジションの選手とも声を掛け合いながら、そのポジションに合ったプレーができる。コミュニケーション能力の高さとクレバーさが今季の活躍につながっている。
こうした中迎えた7月5日の第22節・カターレ富山戦だったが、前半の20分、コーナーキックからMF伊藤拓巳にゴールを許してしまった。その後、特に後半は圧倒的に富山を攻め立てて、試合通じて17本ものシュートを放ったが、ゴールを奪うことができず、0-1で敗れた。この節は3位から5位のチームも敗れたため、2位をキープすることができたが、1位の水戸ホーリーホックが勝ったため、水戸とは勝点差が5となった。
ただ、ゴールこそ奪えなかったが、後半の攻撃は迫力があり、石尾も得意の中央に入り込んでのパスやシュートを見せ、ゴールに迫った。サイドバックには珍しくクロスを選択することが少ない選手だが、クロスもいくつか放った。
森山監督は石尾だけでなく、右サイドのDF真瀬拓海やDF髙田椋汰を含めて、課題を挙げた。