フットボールチャンネル

Jリーグ 5か月前

財政が心配なクラブは? Jリーグ、純資産ワーストランキング11〜15位。早くも来年の決算が不安?

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

14位:アスルクラロ沼津

収容率ランキング アスルクラロ沼津 本拠地:愛鷹広域公園多目的競技場
【写真:Getty Images】

純資産(2024年度決算):4100万円
売り上げ高:5億8900万円
当期純利益:1600万円

 アスルクラロ沼津は、2021年度に債務超過に陥り、クラブ消滅の危機に直面した。しかし2022年度の決算でこれを解消し、2024年度は純資産4100万円、当期純利益も1600万円と、健全な財務状況を取り戻しつつある。

 経営再建のカギとなったのが、2022年12月に社長に就任した高島雄大氏の存在だ。就任当初、高島氏は「2025年までにJ2、2033年までにJ1昇格」というビジョンを掲げた。目標の達成には至っていないが、着実な成長を続けている。

 現在でもJリーグ屈指の小規模クラブであるが、観客動員数は年々増加傾向にある。

 2024シーズンの1試合平均観客数は2633人で、入場料収入もクラブ史上最高の5300万円に到達。今シーズンは平均2956人と、Jリーグ参入初年度の3029人に迫るペースを見せており、限られた予算の中で積み重ねた集客施策が実を結びつつある。

 収入の増加に伴い、チーム人件費も増えており、J3上位を狙う基盤は整いつつあるが、成績面には不安が残る。

 2024シーズンはJ3で10位と健闘したものの、今シーズンは下位に沈んでいる。5月には高島社長が公式サイトを通じて声明を発表。不振を謝罪すると同時に、「皆様の熱いご声援が、選手たちの一歩を強く、そして前へと導いてくれます」とファンに支援を呼びかけ、逆境を乗り越える団結を訴えていた。

1 2 3 4 5

KANZENからのお知らせ

scroll top
error: Content is protected !!