9位:ディサロ燦シルヴァーノ

【写真:Getty Images】
生年月日:1996年4月2日(29歳)
所属クラブ:モンテディオ山形
市場価値:60万ユーロ(約9600万円)
今季リーグ成績:21試合8得点2アシスト
多彩な動き出しと冷静なフィニッシュワークを武器に、J2で高い得点能力を誇るディサロ燦シルヴァーノ。J2日本人選手の市場価値ランキングで9位にランクインした。
2019年に法政大学からギラヴァンツ北九州に加入する。清水エスパルスや湘南ベルマーレなど複数クラブを渡り歩きながら実績を積み、2024年にモンテディオ山形へ移籍。左右どちらのサイドでもプレー可能で、フォワードとシャドーの両方をこなせる柔軟性が強みだ。
チームが不調ながらも今季ここまで8得点をマークしているディサロは、7月に行われたJ2リーグ第22節愛媛FC戦で圧巻の2ゴールを決めている。16分、タイミングの早いアーリークロスに反応した同選手が左足ダイレクトボレーでゴールネットを揺らすと、73分には自陣からのスルーパスに対して、巧みな抜け出しから冷静に逆足フィニッシュでゴールを沈めている。2得点の活躍で3-1の勝利を呼び込んだ。
市場価値は初年度こそ20万ユーロ(約3200万円)だったが、2020年のJ2二桁得点を機に上昇。一時期35万ユーロ(約5600万円)〜50万ユーロ(約8000万円)前後で伸び悩んだが、今季は得点力の回復と運動量の多さが評価され、再び上昇トレンドに。最新の更新で60万ユーロ(約9600万円)に達し、自己最高額となった。
スピードやパワーで圧倒するタイプではないが、常に相手の嫌な位置を突く動きができる点が最大の武器。前線からの守備でも献身性があり、チームにとって不可欠な存在だ。今季リーグ戦で苦しんでいる山形にとって、彼の得点が今後の鍵を握る。