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Jリーグ 4か月前

今夏の移籍がおすすめ? Jリーグ、出場機会に飢える若者5人。成長できずに苦しむ男たち

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

DF:中村拓海(なかむら・たくみ)

中村拓海
【写真:Getty Images】

生年月日:2001年3月16日(24歳)
所属クラブ:セレッソ大阪
今季リーグ成績:2試合0得点

 24歳のサイドバックは新天地でレギュラーを掴むには至っていない。

 セレッソ大阪に所属する中村拓海は、東福岡高校出身。高校サッカーで攻撃的サイドバック、アンカーとして評価を高めると、2019年にFC東京に加入した。

 プロ入り後も持ち味である果敢な攻撃参加を披露し、2年目から出場機会を獲得。FC東京には3シーズンに渡って在籍し、公式戦50試合以上でピッチに立った。

 その後、2022年に横浜FCへ完全移籍すると、背番号「3」を着用して主力として活躍。チームではJ2降格とJ1復帰の両方を経験し、今オフにセレッソへプレー拠点を移すことを決めた。

 そのセレッソで、中村は大きな壁に直面している。

 4バックを採用することの多いアーサー・パパス監督は、右サイドバックに奥田勇斗をチョイス。シーズン開幕から一貫して同選手が出場数を伸ばしており、中村は指揮官の信頼を掴めていない。今季のリーグ戦の出場時間はわずか36分にとどまっている。対人の守備対応やポジショニングは明確な課題となっており、守備面での安定感をアピールする必要がありそうだ。

 先日行われた第24節の湘南ベルマーレ戦(3-3のドロー)では、3点目に絡むなど、限られたプレータイムで強みの部分も発揮したが、やはり守備力の向上がなければ、現状の序列を覆すのは容易ではない。抜群の攻撃センスの魅力を高めるためにも、「武者修行」を通して試合経験を積む選択肢も考えるべきなのかもしれない。

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