MF:山下雄大(やました・ゆうだい)

【写真:Getty Images】
生年月日:2000年8月23日
現所属クラブ:徳島ヴォルティス
2025リーグ戦成績:1試合0得点0アシスト
2023シーズンに徳島ヴォルティスへ加入した山下雄大も、出場機会を得られていない選手の一人である。
柏レイソルのユースで育成を受けた山下は、トップチーム昇格を果たせなかったこともあり早稲田大学に進学。同大学ア式蹴球部でのプレーがスカウトの目に留まり、徳島入りを勝ち取った。
加入初年度は、J2リーグで5試合に出場。山下はこれから徐々に出場機会を増やし、徳島の貴重な戦力になる予感を漂わせていた。
だが、翌2024シーズンに期限付き移籍した日本フットボールリーグ(JFL)所属のレイラック滋賀ではリーグ戦11試合出場と目立った活躍ができず。2025シーズンは徳島に復帰するも、ここまでリーグ戦出場はわずか1試合にとどまっている。
YBCルヴァンカップと天皇杯ではそれぞれ1試合ずつ出番をもらっているが、キャリアの停滞感は否めない。山下の主戦場であるセントラルミッドフィルダー(CMF)には児玉駿斗と鹿沼直生が陣取っており、個のクオリティーや連係面で高い安定感を示している。
現状ではここに割って入るのは容易ではなく、今夏の移籍はマストのように思える。徳島への加入内定時に本人が語っていた「攻撃の組み立て」「パスで局面を打開してチャンスを作ること」(徳島のクラブ公式サイトより)といった長所を発揮する場は、他の場所にもきっとあるはずだ。