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Jリーグ 4か月前

今夏の移籍がおすすめ? J2リーグ、出場機会に飢える若者5人。成長できずに苦しむ男たち

DF:石井隼太(いしい・はやた)

ベガルタ仙台の石井隼太
【写真:Getty Images】

生年月日:2001年7月6日
現所属クラブ:ベガルタ仙台
2025リーグ戦成績:3試合0得点0アシスト

 J1昇格争い中のベガルタ仙台で出場機会を得られていないのが、左サイドバック(SB)を主戦場とする石井隼太だ。

 2025シーズンの明治安田J2リーグにおいて、石井はわずか3試合の出場にとどまっている。今年1月に水戸ホーリーホックから加入したものの、仙台では石尾陸登が左SBの絶対的な主力となっており、なかなか石井に出番が回ってこない。

 リーグ戦の控えメンバーにスポットライトが当たりやすいYBCルヴァンカップと天皇杯の両方でチームが早期敗退してしまったのも、石井にとって痛手だった。

 とはいえ、数少ない出場チャンスが巡ってきた際に、石井が才能の片鱗を見せているのは確かだ。7月12日に行われたJ2第23節の藤枝MYFC戦(△ 1-1)では、チームが逆転を目指して前への圧力を強めていた80分にピッチへ入ると、得意の左足から高精度のクロスを連発。アシストこそつかなかったが、仙台の中で最も相手の脅威となっていた選手の一人だったのは間違いない。

 藤枝戦で好プレーを披露した石井だが、森山佳郎監督が安定感のある石尾を控えに回すだけのアピールができたかと言われれば、些か疑問符がつく。主力として常時試合に出場するのであれば、今夏に新たなクラブを探すのも手だ。

 24歳という年齢を踏まえれば、試合の中でこそ加速度的な進化が望める時期である。果たして、石井は残留と移籍、どちらの選択肢を取るのだろうか。

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