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コラム 4か月前

『イーフト』がゲームとリアルの橋渡しに? 30周年記念イベントで感じた新たな可能性【イベント体験コラム】

シリーズ:コラム text by 安洋一郎 photo by Getty Images

ゲームをリアルのサッカー観戦のキッカケに

『ウイニングイレブン』や『eFootball™』は、サッカーファンであれば誰しもが楽しんだ経験があるのではないだろうか。

 筆者もその1人だ。個人的な話になって恐縮だが、2010年に開催された南アフリカワールドカップ(W杯)と『ウイニングイレブン2011』をキッカケに海外サッカーに興味を持ち、高校生からライター業をメインにフットボールに携わる仕事をしている。

 イベントにゲストとして登壇した俳優の萩原利久さんも「ゲームをキッカケに海外サッカーに興味を持った」と明かしており、そのような流れでリアルなサッカー観戦・視聴を楽しむユーザーも多いのではないだろうか。

 一方で個人的な肌感覚にはなるのだが、海外サッカーに対する興味・関心の低下を薄々感じている。スマートフォンの普及とサブスクリプションを始めとする課金コンテンツの充実により、人々の趣味はより多様化され、“興味の分散“が起きていると仮説を立てている。

 こういった事態がある中で海外サッカー、そしてJリーグにも興味を示してもらうためには、ゲームとリアルのサッカー観戦の橋渡し役となる機会が今以上に必要であると考えている。

 そのキッカケの1つになるのが、今回のようなオフラインでの体験イベントだろう。

 昔は友達の家に集まってゲーム大会をするのが主流だった。同じ空間で、同じ時間を過ごして思い出を共有する。現在は、技術の発展やゲームを制作する方々の懸命な努力により、オンラインでも楽しい時間を共有することもできるが、直接会って同じ空間でプレーすることで、また違った楽しみ方を味わうことができるのではないだろうか。

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