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V・ファーレン長崎は現在、明治安田J2リーグで8位とプレーオフ出場圏外ながら、高木琢也監督が就任後は3勝1分けとチーム状態は上向いている。監督が代わり、チームスタイルも変化する中、ゴールマウスを守り続けているのが後藤雅明。中断明けのリーグ戦でもチームの勝利に貢献すると誓っている。(取材・文:椎葉洋平)
後藤雅明がV・ファーレン長崎へ移籍を決めた理由
【写真:Getty Images】
「フルタイムで出場して、チームの目標に貢献したい」
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今年1月に実施された新体制発表会。他のGKも同席するなか、モンテディオ山形から新たに加わった後藤雅明はそう明言した。前所属クラブで積み重ねた自信が、強気の言葉を生んだ。
山形での3年間で、リーグ戦全122試合中118試合にスタメン出場。ほとんどの試合でゴールマウスを守り、3年連続でJ1昇格プレーオフ進出に貢献した。ただ、いずれもプレーオフを突破できず。あと一歩のところで昇格とはならなかった。
そこで選択したのが、V・ファーレン長崎への移籍だ。
「僕はJ1でプレーをしたいと思っていて、今年にかける長崎の本気度に心を動かされて加入を決めました」
「J1でプレーしたいという思いはずっと持っています。必ずこの1年で目標を達成して、次のステップを踏みたい」
つまりはJ1でプレーするための移籍だった。
宣言通り開幕スタメンに名を連ねると、その後も出場を重ねていく。ところがチームは昨季と比較して失点が急増し、第7節・藤枝MYFC戦から7試合勝利なし。サッカーにおいて、調子を崩したチームが流れを変えようとGKをチェンジするケースは珍しくない。後藤も第10節からの3試合、原田岳にスタメンを明け渡した。その後は再びゴールマウスを守ったが、手を変え品を変えても失点が減らない状況は変わらない。
GKにとって失点とは、その数だけ自身が懸命に守るゴールを割られ、背後にあるネットを揺らされることを意味する。否が応でも責任は感じてしまう。加えて、本来の出来から遠い自分自身にも苦しい思いを抱えていた。