7位:パウリーニョ(ブラジル)

【写真:Getty Images】
生年月日:1989年1月26日
移籍日:2012年7月1日(当時23歳)
移籍元:メトロポリターノ(ブラジル)
移籍先:栃木SC
移籍金:100万ユーロ(約1億6000万円)
Jリーグで長く活躍したパウリーニョは、2010年夏に栃木SCに期限付き移籍で加入して日本でのプレーを始めた。その後、2012年7月に100万ユーロ(約1億6000万円)で完全移籍に切り替わっている。
グレミオやヴァスコ・ダ・ガマといったブラジルの名門クラブで武者修行を重ね、21歳で来日。守備的MFとして中盤を広くカバーし、守備の安定や攻守の切り替えにおいて欠かせない存在となった。
2011シーズンの栃木は第18節終了時点で首位を走る快進撃を見せていたが、パウリーニョが9月に腓骨骨折で長期離脱すると、チームは失速。最終的に10位でシーズンを終え、彼の存在感の大きさが際立った。
2012年に主将となったパウリーニョは、完全移籍に切り替わってますますチームの重要人物となり、2014年には川崎フロンターレへ“個人昇格”した。
その後、ジェフユナイテッド千葉、湘南ベルマーレ、松本山雅FC、ファジアーノ岡山と、Jリーグ複数クラブを渡り歩き、2023年に松本でスパイクを脱いだ。
市場価値のピークは2017年、松本在籍時の55万ユーロ(約8800万円)。栃木が投じた100万ユーロとは開きがあるが、J1昇格を現実的な目標に変えたという意味では、十分に価値ある補強だった。
19年に及ぶキャリアのうち、13年半をJリーグで過ごしたパウリーニョは、引退後すぐに松本の強化担当に就任。2024年の引退セレモニーでは流暢な日本語でファンに感謝を伝えた。
現在はブラジル在住のスカウトとして、新たな才能の発掘に励んでいる。