3位:山口蛍(やまぐち・ほたる)

【写真:Getty Images】
生年月日:1990年10月6日
移籍日:2016年7月1日(当時25歳)
移籍元:ハノーファー(ドイツ)
移籍先:セレッソ大阪
移籍金:150万ユーロ(約2億4000万円)
元サッカー日本代表の山口蛍は2016年夏、当時J2だったセレッソ大阪に150万ユーロ(約2億4000万円)の移籍金で加入した。このランキングに登場する日本人選手の中では最高額となる。
セレッソの下部組織で育ち、2009年にトップチーム昇格を果たした山口は、2013年には日本代表デビューも飾るなど、クラブの象徴的存在となっていた。
しかし、2014シーズンにセレッソはJ1で17位に沈み、J2降格。翌2015シーズンの昇格プレーオフでは決勝でアビスパ福岡に敗れ、昇格を逃した。
このタイミングで山口は海外挑戦を決断し、ドイツ・ブンデスリーガのハノーファーへと移籍する。
山口は新天地で加入直後からコンスタントに起用されたが、3月の代表戦で鼻骨および眼窩底を骨折。以降、出場機会がないまま、ハノーファーは2部降格が決まり、山口は半年でセレッソに復帰した。
復帰にあたり、セレッソの公式サイトでは「セレッソを離れてドイツでプレーして、自分の家はやっぱりセレッソだと強く感じました」とコメント。一度クラブを離れたことで、改めてその存在の大きさを実感したという。
復帰後はすぐに主力として定着し、同年9月にはJ2月間MVPを受賞。前年と同じく4位でレギュラーシーズンを終えたが、今度は昇格プレーオフを制してJ1復帰を果たした。
J2クラブとしては破格の移籍金だったが、わずか半年前に100万ユーロ(約1億6000万円)で放出していたことを考えれば、再獲得の価値は十分にあったと言えるだろう。