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2025シーズンの明治安田Jリーグでは7月7日~8月20日にかけて第2登録期間が設置され、各クラブが即戦力の確保に勤しんでいる。Jリーグの歴史を紐解いてみると、この時期の移籍市場で新たにチームへ加わった選手が窮地を救ったケースが散見される。今回は、シーズン途中の加入ながら大きな存在感を示したJリーガーを紹介する。
MF:土居聖真(どい・しょうま)

【写真:Getty Images】
生年月日:1992年5月21日
移籍先:鹿島アントラーズ→モンテディオ山形
移籍日:2024年7月25日
移籍後リーグ戦成績:14試合5得点2アシスト
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2024シーズンのモンテディオ山形は、明治安田J2リーグ終盤戦でクラブ史上初の9連勝を達成し、3シーズン連続5回目のJ1昇格プレーオフ(PO)進出を決めた。
破竹の勢いを見せるチームで攻撃のタクトを振るったのは、夏に加入した土居聖真。山形県山形市出身の背番号「88」がいなければ、山形は違った形で同シーズンを終えていた可能性もある。
地元の小学校を卒業後、土居は鹿島アントラーズのジュニアユースへ加入した。
2011シーズンにトップチームへ昇格すると、2015シーズンからは小笠原満男氏や野沢拓也氏が着用した伝統の背番号「8」を継承。J1制覇(2016年)やAFCチャンピオンズリーグ(ACL)優勝(2018年)など、土居は国内外の主要タイトル獲得に大きく貢献した。
だが、2022シーズン以降は出場機会が減少。昨季は夏までに先発がわずか3試合にとどまるなか、同年7月には約20年を過ごした鹿島をついに離れて地元クラブの山形に活躍の場を移した。
この移籍は、土居と山形の双方にとって最良の選択となる。
8月3日のJ2第25節・ファジアーノ岡山戦(△ 1-1)で加入後初出場を果たすと、いきなり1ゴールを記録。その後もトップ下の位置で違いを生み出し続け、リーグ戦9連勝およびJ1昇格PO進出の立役者となった。
シーズン前半戦に不安定な戦いぶりで下位に沈んでいたことを踏まえれば、土居加入後の山形はまるで別のチームに生まれ変わったようだった。
鹿島で一時代を築いた男は、2025シーズンもここまでリーグ戦19試合に出場(2得点2アシスト)。地元・山形で第2のフットボール人生を謳歌している。
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