DF:須貝英大(すがい・ひでひろ)

【写真:Getty Images】
生年月日:1998年10月27日
移籍先:ヴァンフォーレ甲府→鹿島アントラーズ
移籍後リーグ戦成績:通算21試合0得点0アシスト
ヴァンフォーレ甲府の絶対的な主力だった須貝英大は、2023年7月に鹿島アントラーズへ完全移籍で加入した。
2022シーズンには甲府の天皇杯 JFA 全日本サッカー選手権大会制覇に大きく貢献していたため、名門・鹿島への移籍は決して無謀な挑戦ではなかったはずだった。
しかし、鹿島では主戦場とする右サイドバック(SB)に強力なライバルがいたことも影響して、なかなか出場機会を掴めず。在籍中のリーグ出場は21試合にとどまっている。
シーズン途中で鹿島に加わった須貝は、2023年8月6日に行われたJ1リーグ第22節の北海道コンサドーレ札幌戦(〇 3-0)で加入後初先発。右SBの位置でフル出場を果たし、幸先の良いスタートを切ったかに思えた。
ところが、以降は広瀬陸斗が優先起用されるようになり、それ以降同年のリーグ戦出場は8試合と思ったほど伸びなかった。
そして、2024シーズンにはさらに計算外の事態に見舞われる。大卒新人の濃野公人が開幕時から先発の座をがっちり確保すると、須貝は試合終盤の途中出場やベンチ要員となることが多くなってしまう。
結局、同シーズンはリーグ戦13試合の出場に終わり、今年1月には京都サンガF.C.へ完全移籍。消化不良のまま鹿島での挑戦を終えている。
鹿島で主力の座を掴めなかった大きな要因は、やはり2024シーズンに台頭した濃野の存在が大きかっただろう。
もしも加入する時期がずれていたら、須貝にもそれなりに多くのアピールの機会が与えられたかもしれない。