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Jリーグ 4か月前

J2から個人昇格も…。J1でほぼ使われなかった選手5人。移籍先でアピールの機会を与えられなかった男たち

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

DF:住吉ジェラニレショーン(すみよし・じぇらに・れしょーん)

サンフレッチェ広島の住吉ジェラニレショーン
【写真:Getty Images】

生年月日:1997年10月5日
移籍先:水戸ホーリーホック→サンフレッチェ広島
移籍後リーグ戦成績:通算15試合0得点0アシスト

 抜群のフィジカル強度を誇る住吉ジェラニレショーンは、2021年7月に水戸ホーリーホックからサンフレッチェ広島に完全移籍を果たし、2020年のプロ入りからわずか1年半でトップカテゴリーに到達した。

 しかし、広島では出場機会の確保に苦しみ、在籍中のリーグ戦出場は15試合にとどまっている。

 国士舘大学時代にフォワードからセンターバックへ転向した住吉は、プロデビューの場にJ2リーグ所属の水戸を選んだ。

 加入初年度の2020シーズンから主力の座を獲得すると、リーグ戦27試合に出場。翌2021シーズンも21試合に出場していたなかで、J1クラブである広島からオファーが届く。

 大卒2年目の住吉からすれば、このチャンス行きの列車に飛び乗らない手はなかっただろう。

 だが、広島の3バック中央には絶対的主力の荒木隼人がおり、住吉はベンチ入りもままならない日々が続く。2021シーズンのリーグ戦出場は1試合のみで、2022シーズンは8試合、2023シーズンは6試合と、苦しい時期が続いた。

 現在、住吉は清水エスパルスに所属しており、秋葉忠宏監督の下で奮闘している。2025シーズンのリーグ戦出場は19試合を数えており、広島時代の鬱憤を晴らすかのようにピッチ上で躍動している。

 J1未経験の状態で荒木という強力なライバルと競う必要があったというシチュエーションを考えれば、広島での苦労は致し方ないことだったのかもしれない。

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