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さまざまな理由から、J1のクラブを離れてJ2へと舞台を移す選手がいる。一般的に所属カテゴリーが下がることはポジティブなことではないが、選手としての輝きが増すことも少なくない。今回は、2025シーズンにJ1からJ2クラブに加入して存在感を高めている選手をピックアップして紹介する。※成績は『transfermarkt』を参照。
DF:井上詩音(いのうえ・しおん)

【写真:Getty Images】
生年月日:2000年4月25日(25歳)
移籍先:名古屋グランパス→ベガルタ仙台
今季J2リーグ成績:23試合1ゴール0アシスト
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井上詩音は、名古屋グランパスからベガルタ仙台に移籍し、J2で輝きを放っているDFだ。
名古屋アカデミー出身の井上は、専修大学を経てプロ入り。ヴァンフォーレ甲府で迎えたルーキーイヤーにはJ2で30試合に出場し、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)でも印象を残した。
その活躍が評価され、2024シーズンには名古屋に復帰を果たす。
しかし、J1では苦戦を強いられる。大きな期待とともに名古屋に戻った井上は、開幕スタメンでJ1デビューを果たしたが、この試合を0−3で落とすと、第2節はスタメンから外れ、第3節以降はほとんどベンチ外が続き、2025シーズンは仙台に完全移籍した。
仙台ではすぐにレギュラーに定着した。スピードを活かしたカバーリングで守備を引き締め、ここまで出場停止の1試合を除く全試合に先発出場している。
第13節のレノファ山口FC戦では、持ち味のヘディングでゴールを決めるなど、セットプレーでは攻撃の武器となっている。
この一戦で井上は87分に途中交代。終盤に2点リードだったこともあって、シーズンで唯一の途中交代となった。
この試合後に森山佳郎監督は「ほんの何分間だけど休ませることができた」とクラブ公式サイトで語り、出ずっぱりの主力の疲労を気遣っていた。
現在3位につける仙台にとって、J1昇格は射程圏内。J2で自信を取り戻した井上が、その原動力となる可能性は十分にある。