MF:榊原彗悟(さかきばら・けいご)

【写真:Getty Images】
生年月日:2000年10月9日(24歳)
移籍先:横浜F・マリノス→大分トリニータ
今季J2リーグ成績:20試合1ゴール0アシスト
榊原彗悟は、横浜F・マリノスから大分トリニータへ完全移籍で加入し、すぐにチームに欠かせない存在となっている。
大分は2024シーズン終了後に弓場将輝、保田堅心という主力ボランチ2人を失い、中盤の補強が急務だった。そこに加わったのが、マリノスで出場機会に恵まれなかった榊原だ。
高い技術とゲームコントロール能力を持つ榊原は、巧みなポジショニングで相手の嫌がるスペースに顔を出すことができ、攻守にわたってバランスを取る役割を担っている。
ただし、大分は今シーズンここまで総得点数がリーグ19位となる「20」で、攻撃面に苦しんでおり、実際に榊原の得点も「1」と、数字上のインパクトが薄いのは確かだ。
だが、榊原の影響力が高いことは、最近の結果を見ても明らかだろう。
榊原は、第19節ブラウブリッツ秋田戦で脳震とうを起こして交代し、その後の3試合を欠場した。秋田戦から6試合で大分は1分5敗と調子を落としており、榊原の不在が試合結果に大きく影響している。
榊原はマリノスのユース出身で将来を嘱望されていたが、トップチーム昇格は叶わず、JFL・ラインメール青森でキャリアをスタートさせた。
その後2022年にマリノスへ復帰し、J1でのプレーを経験した。逆境を乗り越えて這い上がってきた過去を持つだけに、J2での挑戦も飛躍の糧にできるはずだ。