9位:RB大宮アルディージャ
2024年度トップチーム人件費:7億1900万円
2024シーズン順位:1位(J3)
RB大宮アルディージャは、2024年度の決算でトップチーム人件費が7億1900万円を計上した。2024シーズンをJ3で過ごしたクラブとしては最高額だ。
2024年度の決算におけるJ3のトップチーム人件費平均は2億6500万円で、大宮は突出していた。それどころか、J2平均の6億7400万円をも上回っており、カテゴリーに対して突出した戦力で、J3独走優勝による昇格は妥当な結果ともいえる。
そもそも、大宮はJ3に降格する戦力ではなかったとの見方も強い。2023シーズンはJ2で21位となりJ3に降格したが、このときの人件費は7億9200万円と高額で、2018年から2021年にかけては毎年10億円超を人件費に投じていたが、それでも下位に低迷していた。
大宮はオーストリアのエナジードリンクメーカー「レッドブル」がクラブを買収し、経営参画。世界各国でクラブ運営を手がけるグループの一員となり、「RB大宮アルディージャ」へと改称。豊富な資金力に加え、合理的で一貫した強化方針が期待されている。
人件費水準で見れば、2024シーズンの時点でJ2でも戦えるレベルにあった大宮は、2025シーズンに向けて豊川雄太、泉柊椰、杉本健勇、カプリーニ、ガブリエウら、すでにJリーグで実績のある選手を獲得し、J1昇格のための陣容を整えた。
現在、大宮はJ2で4位につけており、開幕当初の勢いこそやや落ち着いたものの、昇格圏は十分に射程圏内。レッドブルはJ2を1年でパスし、少しでも早くJ1で戦うことを目指しているはずだ。
