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Jリーグ 4か月前

最も払っているのは? J2クラブ高額人件費ランキング6~10位。充実した戦力を持つ2部のチームは?

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

8位:モンテディオ山形

モンテディオ山形
【写真:Getty Images】

2024年度トップチーム人件費:7億2500万円
2024シーズン順位:4位

 モンテディオ山形は2024年度のトップチーム人件費が7億2500万円を計上した。これは現在J2を戦うクラブで8位の水準だが、リーグ戦では4位に食い込み、支出以上の結果を残した。

 昨季の昇格プレーオフでは準決勝でファジアーノ岡山に敗れ、J1昇格には届かなかったものの、限られた予算で昇格争いを演じた戦いぶりは高く評価されていいだろう。

 過去の人件費推移を見ても、山形が「なんとしてもJ1昇格を果たさねばならない」という背水の陣で臨んでいるわけではないことは明らかだ。

 近年は売上の増加を背景に、じわじわと人件費を増やしながらも健全経営を維持。昇格プレーオフ圏を常に視野に入れつつ、機を見て一気に昇格を狙うという慎重な戦略が見てとれる。

 実際に、クラブの売上高は4期連続で過去最高を更新中で、スタジアムの観客動員も堅調だ。

 コストパフォーマンスに優れていた山形だが、2025シーズンはうまくいっておらず、J2第24節終了時点で16位に低迷中。昇格プレーオフ圏内よりも降格圏が気になる状況となっている。

 6月には横内昭展監督が就任してチームの立て直しを図っているが、その中で出場機会が減少していたイサカ・ゼインがジェフユナイテッド千葉に移籍するなど、チームの財産を放出している。

 山形は現在、2028年の開場を目指して新スタジアム建設プロジェクトを進めている。

 J1で新スタジアム元年を迎えることが悲願と言えるが、その準備段階でチームが低迷している状況は、中長期の戦略全体にとっても不安要素になりかねない。

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