7位:ベガルタ仙台
2024年度トップチーム人件費:7億3400万円
2024シーズン順位:6位
ベガルタ仙台の2024年度決算におけるトップチーム人件費は7億3400万円で、ランキング上は7位だ。
2024シーズンのJ2では6位と、戦力に見合った成果を残した。昇格プレーオフではファジアーノ岡山に敗れ、惜しくもJ1復帰は逃したが、クラブとして評価できるシーズンだった。
仙台は2010年から2021年までJ1に定着していたが、2022年に降格。その後も2022〜2023年は10億円超の人件費をかけていたものの、2023シーズンは16位と大きく失速した。
そこで迎えた2024シーズンは、方針を転換し、若手の育成に重点を置く体制へ。人件費は7億3400万円にまで縮小された。国際移籍にかかった1億4100万円を加味しても、従来の支出からは明確な見直しが図られたことがわかる。
板橋秀樹社長は今年1月の会見(『tbc東北放送』のYouTubeチャンネルより)で、「人材育成と同時に目の前の勝敗にもこだわるという二律背反で難しいいテーマ2つをしっかり連携させて結果を出してもらった」と2024シーズンのチームの成果を高く評価していた。
2025シーズンは、中島元彦がセレッソ大阪へ復帰する一方で、武田英寿や井上詩音らの加入により陣容を再編。チームは現在J2・3位と好位置につけており、着実に勝ち点を積み重ねている。
2023シーズンの失敗を糧に、育成型クラブへの転換を図った仙台。その大きな決断が、結果として現れ始めている。
