3位:V・ファーレン長崎
2024年度トップチーム人件費:15億1900万円
2024シーズン順位:3位
V・ファーレン長崎は、2024年度のトップチーム人件費が15億1900万円を計上した。2024、2025シーズンをJ2で戦うクラブとしては最高額となっている。
2024シーズンのJ2では、清水エスパルスが圧倒的な人件費(21億5700万円)を背景に優勝。一方、2位で昇格した横浜FCは14億700万円だった。その中で、15億1900万円を投じた長崎が惜しくも3位に終わったことは、悔しさの残る結果と言えるだろう。
ただし、2023年度の人件費は17億9900万円で、最終順位は7位だった。それと比べて2億円以上のコストを削減しながら順位を4つ上げたことは、一定の成果と見ることもできる。
長崎は2024年10月に開場した新スタジアム「PEACE STADIUM Connected by SoftBank」の観客動員が好調で、クラブの収入増加が期待される。地域密着型の運営やアカデミー強化など、中長期的な成長戦略も推進している。
今シーズンは元サッカー日本代表の山口蛍を獲得するなど、チーム力の底上げも図り、J1昇格を目指す体制が整っている。
現在、長崎はJ2で6位につけており、昇格プレーオフ圏内にいる。7年ぶりのJ1昇格を目指し、あらゆる側面で勝負を仕掛けている今シーズンは、まさにクラブの未来を左右する一年となりそうだ。
