「やられた部分もありましたが…」鳥海晃司が振り返る守備陣の連動
鳥海は「スカウティングの中にもありました。(豊川がボランチの後ろに)入ることはあるので、みんなで上手く守ることを意識しました。やられた部分もありましたが全員で良い対応ができたと思います」と口にした。
その後、34分にはロングスローのこぼれ球に反応したDF市原吏音が強烈なシュートを放つがGKホセ・スアレスが好セーブでピンチを乗り切ると前半をスコアレスで終えた。
ハーフタイムに指揮官は「バトルで負けるな。必ず先制点を獲ろう」と、後半のピッチに選手を送り出すと47分に千葉が試合を動かした。中盤で相手のパスをカットすると、大宮の右サイドバックのDF茂木力也が上がった後のスペースを上手く突いたMF田口泰士が「イメージ通りのボールが蹴れた」と左足でピンポイントクロスを送り、これをFWカルリーニョス・ジュニオがヘディングシュートでゴールネットを揺らす、まさに電光石火の一撃となった。
「泰士から素晴らしいボールが来てのヘディングでのゴールでしたが、我々が日々、練習をしている形です」
チームにとっても大事な先制点は、カルリーニョス・ジュニオ自身にとっては第11節ブラウブリッツ秋田戦以来となる6得点目。大宮との前回対戦では72分に味方のクロスに飛び込んだ際に手を出してしまいハンドの判定を受けると、これが2枚目の警告となり退場処分に。チームは厳しい戦いを強いられて敗戦。彼にとっては雪辱を果たす一発でもあった。
その後も千葉はボールを奪ってサイドに展開。一気にギアを上げるMF椿直起とイサカの推進力に大宮は後手を踏むと、56分にはカルリーニョス・ジュニオがミドルシュートを放つが笠原に阻まれた。
そこからは一進一退の攻防となり、終盤に大宮が押し込む形となったが千葉守備陣が体を張ってブロック。鳥海もゴール前のクロスに対してヘディングで弾き、相手がボールを下げればラインを上げて行く。