「みんな気持ちで守っていた」
「みんな気持ちで守っていたと思いますし、最後に体を張れていることが今年のチームの良さでもあります。チームのシュートブロックの質も上がっていますし、その部分は本当に良いと思っています」
アディショナルタイムの90+6分には、クロスに反応したFW杉本健勇のヘディングをホセ・スアレスが右手で弾き、続く1分後にはコーナーキックから市原がヘディングで合わせ枠内にシュートを放つが、これも守護神が止めるなど、チームは一丸となって1点のリードを守り抜いた。
鳥海は「最後のところでホセがスーパーセーブをしてくれました。“やられた”と思ったほどですし、彼の能力で守ってくれたので助かっています」と、幾度のピンチを救った守護神に感謝した。
これでチームは今シーズン、9試合目のクリーンシートを達成。無失点はゴールキーパーやディフェンダーを評価する上での指標となるのだが、鳥海は「現在は1試合1試合が重要なのでクリーンシートというより、勝つことが大事だと思っています」と数字ではなく、1勝にこだわる。こうした並々ならぬ覚悟があるからこそ、日々の練習でも高い集中力を保って自らを追い込むことができるのだろう。