「結局はそれがチームの力になると思っています」
「トレーニングの賜物だと思っています。フォワードがゴールを決める準備をするように、自分も常に準備をしています。自分一人だけの力ではなく周りにいる仲間に支えられ良い準備をしているので、彼らのためにも勝利が出来たことを嬉しく思っています」
ゴールキーパーという特殊なポジションの出場枠は1つであり、シーズンを通してプレーできる人数が限られる。そこにライバル関係はあるが、それ以上に深い信頼関係がある。だからこそフェアな競争の中で、お互いをリスペクトしながら切磋琢磨を続け、トレーニングを積み重ねた先にゴールキーパーチームの代表としてピッチに立つ権利を得て、出場できない選手の想いを背負って戦う。
「1枠しかないところで、他のキーパーも最善の準備をしています。僕たちは素晴らしい雰囲気の中で練習をしていますし、結局はそれがチームの力になると思っています」
また、ディフェンダー陣に、神がかっている背番号19のパフォーマンスについての話を聞くと、鳥海は「ホセはポジティブで常に良い声をかけてくれます。最後はそういう人が止めてくれます」と言うと、日高は「ある程度、良いシュートを打たせなければホセのところで守ってくれる。それがある中で守備の行き方もあるので安心してやりやすいですね」と語る。
そして髙橋は「神様です。安心しながら僕はプレーしています。ホセ様、神様です(笑)」と、それぞれが頼もしい守護神を称えた。
これで今シーズン10度目のクリーンシートを達成したのだが「自分の頭の中は次のベガルタ仙台戦に向けてスイッチを切り替えているので最善の準備をして臨みたいと思います」。守護神の視線は次のアウェイ・仙台戦への勝利を見据えている。
(取材・文:石田達也)
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