MF:ミゲル・シルヴェイラ(ブラジル)

【写真:Getty Images】
生年月日:2003年3月26日
所属クラブ:アルビレックス新潟
2025リーグ戦成績:5試合1得点0アシスト
アルビレックス新潟で不遇の時を過ごしているのがミゲル・シルヴェイラだ。
世代別ブラジル代表に選出された経歴を持ち、“コウチーニョ2世”とも呼ばれていた男は、明治安田J1リーグで5試合のみの出場に留まっており、わずか1得点しか挙げることができていない。
新潟は、Jリーグの中でも「ブラジル人補強の眼が鋭いクラブ」として有名だ。
過去にはマルシオ・リシャルデスやエジミウソン、ラファエル・シルバといった逸材たちを引き当てており、今年1月にPFCソチ(ロシア)からM・シルヴェイラを獲得することが発表された時も、多くのファンは“当たり補強”の再現を期待していたはずだ。
だが、蓋を開けてみれば、ピッチ上でM・シルヴェイラの姿を見るのはごく稀なケースとなってしまっている。消化済みのリーグ戦26試合中、実に7割以上の19試合でベンチ外となっており、“コウチーニョ2世”の存在感は一向に高まらないままである。
最も、M・シルヴェイラが輝きにくい状況があるのも事実だ。近年の新潟は走力やハードワークを軸にしているが、M・シルヴェイラはどちらかと言えば「自由を与えることで違いを作るタイプ」。
また、最下位に沈みJ2降格が現実味を帯びている現状も、M・シルヴェイラの創造性に頼りにくいシチュエーションとなってしまっている。より現実的なプレーが求められる今の新潟に、M・シルヴェイラの居場所はないのかもしれない。