9位:ファジアーノ岡山
2025 J1リーグ順位:9位
主な新戦力:宮本英治、本山遥
主な放出選手:グレイソン、佐々木雅士
ファジアーノ岡山は、2024シーズンのJ2で5位となり、昇格プレーオフの末にJ1に昇格した。クラブ史上初のJ1挑戦は、ここまで文句なしの出来と言える。
今季開幕前オフに加入した佐藤龍之介らが見事な活躍を見せてスタートダッシュに成功した岡山は、第10節終了時点で4位に位置する快進撃をみせた。
本拠地「JFE晴れの国スタジアム」は連日満員が続き、クラブ全体が勢いに包まれていた。
勢いを維持すべく、夏の移籍市場でも積極的に補強した。
6月に守護神スベンド・ブローダーセンのバックアッパーを充実させるため、34歳のベテランGK川浪吾郎を獲得。さらに、ヴィッセル神戸からのレンタルで本山遥を迎えた。
7月にアルビレックス新潟から加入した宮本英治は、豊富な運動量と優れたボール奪取力が武器で、すでにレギュラーポジションをつかんでいる。宮本が先発した3試合で岡山は無失点で3連勝しており、最高のスタートを切ったと言える。
そのほかでは、ブラジル人助っ人のウェリック・ポポの獲得も注目されたが、加入後5試合で4試合に出場し、1勝3敗と結果が出なかった。
直近3試合は出場機会がなく、適応に苦しんでいる様子で、ここまで期待に応えられていない。
放出はグレイソンら出番の少なかった選手に限られ、戦力低下は見られない。順位は序盤より下がったものの、もともと残留が目標のクラブにとっては大きな前進であり、確かな底上げを実現した補強だったと言える。
